読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

週刊はらえり

ぽんこつエッセイ世界へ羽ばたけ

男の優しい非情と女の冷たい同情

先日、会社の同期(男)・会社の元先輩(男)と2人の共通の友達という映像プロデューサー(男)の4人で飲んだ。みんな、私と同い年で27歳。
彼ら2人と映像Pの間柄としては、同期とは仕事で1年前に知り合い、元先輩とは大学が同じで、社会人になってからよく飲むようになった間柄らしい。私は初対面。

同期も元先輩も、映像Pの彼と会うのは久しぶりだったようで、
彼らの久しぶりの再会に私はお邪魔しているという図だ。



遅れて店に現れた映像Pは、EXILE風のお兄やんといった風貌。
坊主頭も相まって、山本キッドに似ている。

で、全員揃って10分も経たないくらいで、
「なんで坊主にしてるの?」という話になった。

そうしたら彼は、
サラッと「悪性リンパ腫で闘病中である」ということを明かしてくれた。
何年かはわからないけど、生存率40%らしいことも。
彼は「大丈夫っしょー!ま、死ぬときは死ぬし。」というテンションだった。


この告白に対する男性陣のリアクションが、私としてはとっても良かった。
元先輩はそれまでと顔色一つ変えずに、「え、そうなの?結構やべーじゃん。死んだら青山葬儀場に友達たくさん呼んでやるよ」、と。同期もそんなような感じだった。
真面目に真摯に、みたいな感じでもなく、
必要以上にチャカすわけでもなく。
転職の告白を聞くレベルのトーン。


これこそ、友人の困難に向き合う時にあるべき姿勢だと思う。
優しい非情。
友人を労わるときに同情は要らない。


これが例えば女子だったら、絶対にこんなリアクションにはならないと思う。
きっとみんなこの世の終わりみたいな悲しい顔をするのだろう。
同情は人を停滞させることはあっても、決して背中を押す力にはならないよ。
病気を告白したこっちが疲れるという話だ。

やはり女性というのは、相手と同じ気持ちになってあげることを良しとする生き物だ。基本的に。
そうでないと、冷たい人、と思われかねない。
いかに同情するかで己の優しさを競ってきた。
特に、女子高出身の女性に多い。
でも、彼女たちを見ていると悪気があるわけじゃないのもわかる。
彼女たちにとっては真面目にそれが優しさであって、自分が信じる優しさを実践しているだけなのだから、何の落ち度もない。


それに引きかえ男ときたら、
まぁまぁ深刻な病気の告白を前にしても笑い飛ばしてしまうのだから、
居心地がいいったらない。何でも話したくなる、相談したくなる。


これが、私が気付くと男子会の中に一人で混ざってしまっている理由なのだろうな。

*********
アメブロはじめた丸
週刊はらえり
週刊はらえり

*********