週刊はらえり

ぽんこつエッセイ世界へ羽ばたけ

要は馴染むかどうかということ

センスは景観だ。

 
なんとなく色々な音楽を聴いてみようと思って、きゃりーぱみゅぱみゅのNEW ALBUM「ピカピカふぁんたじん」を聴いてみた。
 
全曲「ザ・中田ヤスタカサウンド」というテイストに突き抜かれていて、
それでいて全部同じような曲ということでもなく。
どれもキャッチーでいてエッジーな部分もあり、非常に完成度の高いポップアルバムだ。
 
そこで思うのが、「センスは景観だ」ということ。
日本という景観。
もっといえば東京という景観。
それがこの音楽を生んだといっても過言ではないと思う。
 
「センスは景観」。
町並み、風景、そこに居る人の顔、話される言語…それら全てを含んだ景観。それが人々の美的感覚などの感性に大きな影響を与えている。たまに海外に行くと強く感じるのが、日本人は主に英語圏の海外の風景に全く馴染んでいないということだ。不自然な茶髪、過度なメイク、派手で個性的な衣服、東南寄りの濃い顔。私はそれを強く感じて日本へ帰るもんだから、反動で髪を黒くしたりする。でも、また東京の風景に見慣れてくると、茶髪に戻したりする。つけまつげを付けてみたりする。
 
要は、風景に馴染んでるかどうか、というのが美的価値観の形成に大きく影響している。
それはおそらく見た目的な感性に限らず、音楽的な感性にも影響を与えているはずだ。
 
ピカピカふぁんたじん」は快感が早急に、そして短い周期で訪れる。
長々聴いてなくても、キャッチーなピークがすぐにくる。そうでない所も飽きないようにすぐに転調する。
それはまるで東京そのものだ。
渋谷駅を降りればすぐにあのスクランブル交差点が展開される。それを抜ければとにかくゴチャゴチャガチャガチャした広告だの店舗だのなんだのが目に飛び込んでくる。センター街にある若槻千夏の店なんかショーウィンドウで巨大な熊の人形がブランコに乗ってる。もう刺激を求めて求めて求めたその先の風景だ。居る人も雑多だ。思わず二度見したくなるような衣装を身にまとった人も結構頻繁にすれ違う。マック赤坂が見慣れた者として容認されてる街ってなんなんだろうって思う。
こんなこと他の国じゃない。だから東京は”少し奇異”ということで観光地として人気だ。当たり前だと思う。
 
話は逸れたが、東京じゃインストゥルメンタル的な雄大で壮大な音楽なんぞ流行らない。だって、飽きちゃうんだもん。そりゃ聴かないよ。
 
だってあの東京に住んでるんだ。

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